― 現実とは小説より限りなく奇である。 ―
by totori
TLの皆様は、知っているかと思うが、消費増税前の駆け込み消費 1 でLEDマトリックスの電光掲示板を買った。税込1980円である。
消費増税前に中期防衛力整備計画 2 を前倒して、防衛力 3 の強化 4 を行おうと秋葉原 5 に行ったときに、何故か防衛力整備を行わずに生えてしまった電光掲示板(厳密には電子名札とか電子値札に使われたりするらしい)である。まさか電光掲示板を買う事になろうとは私もTLの面々も思っていなかったのだが、買ってしまったのだからしょうがない。
今回はそんなことから始まった一つのお話である。
中華ガシェットのくせに包装は優秀だ
中華ガシェットの開封というのはまあ、こうなんか秘宝館 6 に行くかの様な感じで非常にワクワクするモノがあるのだが、この商品は良い意味で裏切られた。
外箱は白いボール紙の箱に、貼付けされた値札シールとバーコードシール、それに緑のマーカーで適当に付けられた発光色を示すマーク・・・・
こう・・・中華ガシェットあるあるを素で行くような普通さなのだ・・・
これで、中にビニールと気泡緩衝材で包装されたブツが説明書無しでボンと入っているだけの商品だったりするのである・・・
期待と知的好奇心を胸に、ワクワクを抑えながら、その深淵への扉を開けた・・・・
・・・・・いやさぁ・・・・・・
なんかこう・・・・・
・・・・・普通なのである
いや 、もう本当に包装が普通なのだ。包装が普通というか、中華ガシェットにあるようなワクワクと危なさの極限を求めているかの様な危うさがないのである。本当に普通なのだ。列車を待っているとキハ40系がエンジン音を響かせてやって来るような普通さというか実家のような安心感なのである。
多分この商品、千石電商 7 の道路に突き出した部分で売られている、何処から出てきたんだこの商品は・・・というレベルを超えていて、秋月 8 でオプトサプライ 9 辺りの名前がついて売っていたとしても、判別できないようなレベルで普通なのである。
こいつ・・・動くぞ・・・
ではここで、いつもの開封時の内容物チェックといこう。
・帯電防止袋に入った、電光掲示板本体
・ microUSB(Type-AーMicro-B)ケーブル
・スイッチングACアダプター(5V-500mA)
・8cmCDのドライバー
・英語の説明書
いや、日本製品の基準では普通なのだ。本当に普通なのだ。普通過ぎて笑ってしまうぐらいに。
でも、これ中華ガシェットよ?
いや、昨今の密林に蔓延する中華ガシェットだったり、ディープな中華ガシェット沼の規準からすると豪華すぎて酪王を噴くレベルである。
まず評価が高いのは、電光掲示板本体が、普通のビニール袋ではなく帯電防止袋に入っていたことだ。
どこぞの国内のパソコン販売店 10 のプライベートブランド?オリジナル?2.5int-SSDはサランラップみたいな袋に入っていたというのに、なんという超豪華な仕様だ。
後ろには、ネオジム磁石と金属板で作られた、謎のマグネットの留め具が付いているのだが、これは中華ガシェット特有の謎機能 11 なので気にしてはいけないし、そもそも2000円行かないチープ商品なのでそんなことに一々文句をつけていてはキリがないので、ここでは扱わない。
しかしながら、ここまで外観やら包装が良くても、いざ動かしてみると動かないという事もありうる・・・というかあった・・・
・・・・・そう動作確認をしなければ安心できないのだ。
・・・・いや、これが動いちゃったんだけどね
USBケーブルをACアダプターに繋いで、充電を開始すると、ドットマトリックスの画面に電池マークとJava 12 っぽいコーヒーカップのマークが!!!!
なんということでしょう!!!!!!!
すげえ!!!!!動いた!!!!!
・・・・この喜びが後の苦難と地獄を呼ぶパンドラの箱を開け放ったのかも知れないと言われればそうなのかもしれない。(その後の苦難は後編に続く)
サイバーとフィジカルのほとりにて
totori
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